(1)企画系基礎素養
将来的に自社の業務改革やDX推進、または客先に対するこれらの提案を担うことが期待される中核人材及びその候補者に対し、企画系業務において不可欠となる実務基礎素養を育成します。
【XB-1】企画系業務基礎素養(業務分析・提案編)
社内外向けの企画提案を演習テーマとした上で、自社や利害関係者の課題整理、それらを取り巻く社会背景の整理、課題解決に向けた取組内容や期待効果の提案書への落とし込みなどの相互議論型のケーススタディを通じ、業務分析や企画提案の実践的な経験値を蓄積します。
前提:特になし 課外実習:企画案・提案書等の策定(参加者の目的に応じて自由設定)
| 科目名(定員10名程度) | 時間数 | 計画日程(各日14:00〜17:00) |
|---|---|---|
| 【XB-1】企画系業務基礎素養 (業務分析・提案編) |
3h×4回(12h) +課外実習 |
10/6(火)、10/20(火)、10/27(火)、11/13(金) 最終回の成果発表会(下線)は集合開催 |
○課外実習:具体的なテーマを持つ参加者はそのテーマ、特にテーマを持たない方は講師提示テーマを基にした個人またはチームでの演習を行います。
(2)改善型DX
生産性向上や業務効率化などの現状業務の改善を主眼としたDX推進の考え方とスキルを育成します。主に企業内のDX推進やデジタル担当者を主な受講対象とします(業種・業界・企業規模は問わず)。
DXを“業務”という文系的な視点で捉えた研修である点が独自の特色となっており、一般企業だけでなくITベンダーや産業支援機関職員などのDX推進支援者が知見を深める場としてもふさわしい研修です。
【XY-1】【XD-1】DX基礎研修
DX推進者として身につけるべき実務基礎知識を学習します。経済産業省の「デジタルスキル標準」「DXリテラシー標準」を実務的観点から紐解く形で学びます。曖昧で分かりにくいとされる“DX”という概念の本質を理解し、「自社なりのDX」のきっかけを形成します。
前提:特になし 課外実習:なし
| 科目名(各定員10名程度) | 時間数 | 計画日程(各日14:00〜17:00) |
|---|---|---|
| 【XY-1】DX基礎研修(上期) | 3h×2回(6h) | 6/15(月)、6/22(月) 完全オンライン |
| 【XD-1】DX基礎研修(下期) | 3h×2回(6h) | 12/15(火)、12/22(火) 完全オンライン |
※本研修では課外実習や発表会の開催などはありません(ディスカッションなどを含め全て研修時間内で完結)。
【XY-2】DX推進実務者育成研修
自社(または支援先企業)における実業務の課題発掘や解決策の立案の実体験を通じ、「業務の目線から追ったDX」の理解を深めます。「“何に”気づいて“どのように”デジタル活用を推進するのか」という、DX推進人材に不可欠なDXの“X”の実務能力を育成します。
前提:「DX基礎研修」レベルのDX推進実務に関する基礎知識(推奨)
課外実習:DX推進企画案(社内向け説明資料または社外向け提案資料)の策定
(国や自治体のデジタル系補助金の申請書策定などを課外実習テーマとすることでも構いません)
| 科目名(各定員10名程度) | 時間数 | 計画日程(各日14:00〜17:00) |
|---|---|---|
| 【XY-2】 DX推進実務者育成研修 |
3h×4回(12h) +課外実習 |
7/2(火)、7/10(金)、7/17(金)、7/24(金) 最終回の成果発表会(下線)は集合開催 |
【XD-2】DXソリューション企画研修
DXツールを使った課題解決(ソリューション)を学びます。“DX関連のクラウドサービス”や“ソフトウェア商品”などのITツールを理系的な視点で機能や技術面から見るのではなく、文系的な視点(ツールの機能をどう実務に生かすのか)から見たソリューションの企画を実践します。
前提:「DX基礎研修」レベルのDX推進実務に関する基礎知識(推奨)
課外実習:DXソリューション企画案(社内外向け説明資料等)の策定
(国や自治体のデジタル系補助金の申請書策定などを課外実習テーマとすることでも構いません)
| 科目名(各定員8社) | 時間数 | 計画日程(各日14:00〜17:00) |
|---|---|---|
| 【XD-2】 DXソリューション企画研修 |
3h×4回(12h) +課外実習 |
1/15(金)、1/27(水)、2/9(火)、2/25(木) 最終回の成果発表会(下線)は集合開催、ゲスト講師としてIT商品販社の実務家を招聘予定 |
<【XY-2】【XD-2】の課外実習について>
- 原則として実テーマ(自社または客先の業務課題やデジタル化テーマ)があることを前提に進めます。
- テーマ自体は身近なテーマで大丈夫です(“紙のデジタル化”“手作業のIT化”などでもOK)。身近なテーマは成果にもつながりやすく、DX推進の基本としても実は非常に重要です。
- 国や自治体のデジタル化補助金の申請書策定自体を課外実習テーマとする(課外実習の中で実際の申請書を策定してしまう)ことでも構いません。補助金の申請書を自ら策定できる企画力は、DX推進において極めて重要な実務スキルです。研修ではこの手の申請書や企画書の生成AIによる効率的な作成にも触れる予定です。
(3)事業企画(変革型DX)
DXの“X”を“改善”ではなく本来の“変革”の意味で捉えた際の“デジタルとビジネスモデル”の変革について、事業内容の企画から事業化までの一連のプロセスを体系的/実践的に学びます。
【XZ-0】ビジネスDX人材育成
商品、サービスなどの新事業展開や既存事業の事業変革をテーマとした自社の実ビジネスの企画検討を行います。社内外の環境分析からビジネスアイデアの検証、DXやデジタル的知見も踏まえた事業企画案策定、企画提案書策定までの新事業創出に必要な全プロセスを研修の中で実践します。
将来的に各企業の経営管理の中枢を担うことが期待される中核人材に不可欠な「実践的なビジネス感覚」や「DX推進型事業の創出」の経験値を形成します。
前提:特になし
課外実習:事業アイデアシート、事業計画書、サービスチラシ/カタログの策定など
⇒各自の参加目的や狙いに応じたアウトプットを形成していきます。デジタル絡みでは、例えば「サブスク管理」などが新しいビジネスDXにつながるキーワードといえます。
| 科目名(各定員10名程度) | 時間数 | 計画日程(各日14:00〜17:00) |
|---|---|---|
| 【XZ-0】 ビジネスDX人材育成 |
3h×12回(36h) +課外実習 |
8/25(火)〜12/11(金) 下記の全日程(期間中の遅参・欠席は柔軟に対応) |
| 【XZ-1】 環境分析と事業企画 |
3h×4回(12h) +課外実習 |
8/25(火)、9/8(火)、9/15(火)、10/2(金) 最終回の相互評価会(下線)は集合研修 |
| 【XZ-2】 ビジネスモデル&マーケティング |
3h×8回(24h) +課外実習 |
10/9(金)、10/16(金)、10/23(金)、11/6(金) 11/17(火)、11/27(金)、12/4(金)、12/11(金) 中間評価会及び最終成果発表会(下線)は集合開催 |
○本研修は事業変革や変革型DXに全振りで開催します。既存事業の業務効率化や生産性向上などを意図する場合は「DX推進実務者研修/DXソリューション企画研修」への参加を検討願います。
「DX企画系研修」の特色
自社の実テーマを題材とした課外実習は大変有意義である一方、負担軽減が大きな課題でした。2026 年度は資料作成等における生成AI の積極活用を推奨することで負担軽減を図ります。
※会社によってAI に対する考え方は様々であり活用が制約される会社もあるので、DX 企画系研修におけるAI の利用はあくまで“任意”です。研修では「AI によって効率的に作業ができる」ことを知っていただくことに主眼を置いた研修運営をいたします。
<研修参加にあたって>
■参加の環境について
オンライン研修はZoom/Slackを利用します。「業務・企画系」の各研修は双方向のディスカッション主体型研修であるため、研修内で参加者に発言いただく機会も多々あります。参加にあたっては社内会議室やご自宅等の専用の受講場所からの参加を原則とし、共用オフィスからのヘッドセットを用いた参加は原則不可とします。
1社から複数以上のメンバーで参加の場合は、社内会議室に集まっての参加を推奨します(社内会議室をサテライト拠点とみなして研修を運営)。ただし在宅勤務を推奨している会社はこの限りではありません。
■守秘義務・知財の扱い
各社アウトプットの相互評価を行う関係上、研修の中では相互に各社の情報を共有することが必須となりますので、あらかじめその旨をご理解の上で参加ください(固有名詞などを匿名化していただくことは可)。また、研修内で相互に知り得た情報の研修以外での利用は不可である旨をご理解いただくことが参加条件となります。
■講師(ファシリテーター)
- 一般社団法人宮城県情報サービス産業協会(MISA) 事務局 企画プロデューサー 庄子 栄光
(宮城県「みやぎ認定IT商品」派遣専門家) - 株式会社仙台情報サービス 代表取締役 佐藤 元
(宮城県「みやぎ認定IT商品」派遣専門家、宮城県中小企業等デジタル化支援事業補助金アドバイザー)
⇒各研修は各企業の「環境分析」、「現状の課題そのもの掘り下げ」、「事業機会の掘り起こし(企画)」などから行う点が特色です。これまで気が付かなかった自社の強みや新たな方向性を見出し、これらに気づきを持つことが研修の大きな狙いの一つです。この手の研修は経営の専門家等に依頼するのが難しいため、MISA事務局の本委託事業担当者の直営研修とし、実務的な観点から研修を展開することとしております。
◇本事業はITだけではなく幅広い業界を対象とした地域産業デジタル人材育成事業です。
- ユーザー企業とIT企業合同の研修のため、研修という中立の場を通じた参加相乗効果も見込めます。
- IT企業は自社におけるDX推進の他、ユーザー企業のDX支援人材の育成にも対応できます。
◇“宮城県内に拠点を有し事業を行っている企業であること”だけが企業としての参加要件です。
- MISA会員の有無、本社所在地、実際の参加者の居住地や勤務地自体は問いません。遠隔地からの参加の場合、集合開催の日程をオンライン参加にすることも可能です。
- 本事業は中小企業向け事業ではないため大企業及びその出資子会社などからの参加も可能です。
- 1社からの参加の上限はありませんが、多人数となる場合調整させていただく場合があります。
課外実習について(重要)
- 本研修は研修業者によるケーススタディ主体のパッケージ化された研修ではありません。必要最小限の研修時間で最大限の成果をお持ち帰りいただけるよう、貴重な研修の時間は“ディスカッションに全振り”とし、各自の演習はあえて課外実習として外出しにしていますのでご理解ください。
- 課外実習の分量は一律ではなく各自の“かけられる時間”に配慮し個別に設定します。例年、“紙1枚”の企画概要から相当量の“企画提案書”まで多彩なアウトプットが形成されています。
- 「DX企画系」の各研修は技術研修ではありませんので生成AI自体の講義は行いませんが、課外実習の省力化を図るべく資料作成などにおけるツールとしての積極的な生成AI活用を推奨します。
- 生成AI活用に関しては、課外実習を通じ“やりながら体得する”という考え方で研修を運営します。
- 利用する生成AIの種別(Gemini、ChatGPT、Copilotなど)は問いません。自社で既に使っているものがあればそれを使うことで構いません。
- 法人としてGoogle WorkspaceのStandardプラン以上を契約している場合は標準でGoogle AI(Gemini、Notebook LMなど)の機能が使えます。
(参考)経済産業省「デジタルスキル標準」との関係について
| デジタルスキル標準 | 内容 |
|---|---|
| DXリテラシー標準(DSS-L) | 全てのビジネスパーソンが身につけるべき能力・スキルの標準(DXを自分事ととらえ、変革に向けて行動できるようになることが狙い) |
| DX推進スキル標準(DSS-P) | 企業や組織のDXの推進において必要な人材のうち、主な人材を5つの「人材類型」に区分して定義したスキル標準 |
「DX推進スキル標準」人材類型の定義(情報処理推進機構)

DXを推進する上で「ビジネスアーキテクト」は絶対に必要な人材類型
- 特に中小中堅企業において、5つの人材類型を全て自社で賄うことは非現実的です。
- ビジネスアーキテクト以外の4類型は“外注”でも構いません。
【DX企画系各研修における対応】
- 中核となる「ビジネスアーキテクト」を人材類型(1)として設定
- 人材類型(2)として「ビジネスアーキテクト」以外の各類型を研修の内容の中にエッセンスとして散りばめる形で設定
- “DXソリューション企画研修”のみデザイナーの“サービスデザイナー”に該当
DX推進スキル標準と各研修との対応表
| 人材類型(1) | 人材類型(2) | 研修名 | 研修における「類型」の反映に関する説明 |
|---|---|---|---|
| ビジネスアーキテクト (各ロール共通) |
企画系業務基礎素養 (業務分析・提案編) |
企画書や提案書などを策定し発表する中で、ビジネスアーキテクトのスキルの根底となる「論理的思考力+コミュニケーション能力」などのDX推進基礎素養を育成 | |
| ビジネスアーキテクト (既存事業の高度化/社内業務の高度化・効率化) |
ソフトウェアエンジニア | DX基礎研修 (上期)(下期) |
DX推進プロセスの基礎を学ぶ中で、業務知識の整理やそれを踏まえた分析・設計について講義及びディスカッションを実施。“作ったが使われない”にならないように、システムを使う人の目的やゴールの明確化を重視した内容として反映 |
| サイバーセキュリティ | DX推進実務者育成研修 | DX推進企画案の策定実習を行う中で、実務的に認識すべきセキュリティのリスクや組織的な対策、リテラシーなどについて講義を行うと共に実際の企画案へも反映(例:シャドーIT、資産管理、ランサム対策 etc) | |
| ビジネスアーキテクト (新規事業開発) |
データサイエンティスト | ビジネスDX人材育成 ・XZ-1 環境分析 ・XZ-2 ビジネスモデル |
変革型DX(新規事業開発や既存事業の高度化)の検討の中で、市場分析(マーケットリサーチ)におけるデータの収集・分析・解析を通じ実践的に学習(例:フェルミ推定 etc) (→データビジネスストラテジスト) |
| デザイナー (サービスデザイナー) |
DXソリューション企画研修 | “サービスデザイナー”のスキルを育成(適切な製品・サービスの選定や導入を企画できる実務能力) |
(参考)DX企画系研修における道具としてのAI活用のキーワード
- どこから適切な情報をスピーディーに収集してくるのか
- 資料作成におけるAIの効果的な使い方
- 任せっぱなしではなくツールとしてつかいこなす。AIは使えば使うほど活用スキルが上がるが、使わないとAIに振り回されて信用できなくなるケースが多い。
- 相談相手、文章チェック(契約書などを含む)
- 既存のローカルファイルの編集(Claude Cowork、Copilot Coworkなど)
⇒生成AIの業務活用の視点で知っておくべきこうした内容を、研修の中で資料作成等のツールとして生成AIを使いながら理解していきます。